2009年7月 6日 (月)

ABHCとその後

金曜日と土曜日はリヴァプール大学経営学科で開催されたABHC(The Association of Business Historian Conference) 2009に参加・報告。バーミンガムからリヴァプールへは直通の鉄道で約1時間40分。車両は、(日本で言う)中距離・近郊型車両といった感じだが、乗り心地は悪くなかった。

リヴァプール大学は、パット・ハドソン教授(当時)に博士論文の構想を相談するために訪れた時(1997年)以来なので、12年ぶりか???坂が多い街だと旅行ガイドにも記されているが、大学へ歩いていく際にも緩やかな坂を上っていくことになった。

(初めて参加した)学会そのものは、大きすぎず小さすぎずという印象だった。イギリス国外からの参加者も多い。今回だけかもしれないが、当日のプログラムにて報告が中止となること(とりわけ外国からの参加者が目立った)も何度か見られた(自分の報告の際に、報告中止のせいでえらい目にあうとは、会の開始当初は想像もしていなかったが・・・)。

1日目は、社会史家J.K.Waltonの全体講演において、Business Historyとその他の歴史研究を相互に結びつけるべしという主張が印象深かった。一部の参加者が時々私語をしていたのは残念。学会でありえんだろう(`ω´*)oプンスカプンスカ!!。ディナーでは、前記のハドソン教授と元同僚だった教員、優秀博士論文の賞を得たステファン、現代スコットランドの経済開発を研究しているケンブリッジの研究員さん、LSEで繊維産業を研究している院生さん、そして、(日本やイギリスの学会で見かけてもお話したことはなかった)YさんやIさんとも色々とお話が出来た。

2日目は、滞在先のホテルにて、最後にもう一度練習してから出発。最初の部の部会には、少し遅刻してしまった(反省・・・)。ホテルのロビーで見かけた参加者たちは、タクシーを利用していたようだった・・・

報告は、2日目第2部(午前の後半)の部会(1時間半、3名の報告、20分報告、10分質疑応答)だったが、前半と後半の間にある休みの時に、司会者ルーシーに自己紹介して、ぼくはPPTのデータをコピーしたりするので先に会場に行っていますといって報告会場に向かった(初対面だが彼女の論文はいくつか読んだことがある)。ルーシーからは、(3つある)報告のうち、プログラムではあなたが最後だけど、研究対象時期の順に並べるとあなたのものが最初になるわ。他の報告者の了解を得たら、あなたを最初の報告者にしたいと思うのでそのつもりでいてねとの伝言をうけた。

報告会場では、PPTデータを設備に移行して、もう一度原稿を確認(何度も練習して、時間通り(20分)終わっているから大丈夫だ・・・と自らに言い聞かせる)。

司会者のルーシーによって部会が始まったが、どうやらぼくは、プログラムどおり3番目(最後)になった(と自分では思い込んでいた)。会の入りは、他にも3つの部会があるにしてはまあまあの参加者数。最初のスウェーデン都市の防災組織に関する報告が終わった後(報告20分、質疑7-8分)、(ぼくの報告の後の時期を扱う)ヨークシャーの金融機関の報告が15分、質疑6-7分で終わった。あれ、早いなあ・・・と思いつつ、自分の番。練習していたが、やはり出だしは緊張のためか、原稿2枚目くらいまでは、ちょっとつかえたりしてしまう・・・十分な練習をしていても相変わらず報告は難しい・・・時間どおり報告の読みは進んでいるし、中心となる証言や主張はこれから出てくるから大丈夫だと思いつつ報告を進める。今回の学会では、司会者が、1分前、ただちに終了といったカードを見せてくれるが、自分の時計も確認しつつ、15分頃にその事は起こった・・・

なんとルーシーがあと1分というカードを出したのだ。え、何でと思いつつ、苺のショートケーキで最後に食べる苺のようにとっておいた最後のまとめと結論(5分ぶん)を1分では無理だと心の中で嘆きつつ、なんとか、PPTのスクリーンの要点を説明しつつ1分半から2分で終了。何でだろう・・・と思いつつぼくの報告は終了した。そして、(ぼくは予期していなかった)4人目の報告が始まった。報告者自身も自分は、パラシュートのように落下してきた、すまないといっていたが、どういうことだ・・・と考えつつ、会が終了。実は、ぼくが休み時間にルーシーと別れた後に、学会の組織者から、午後のある部会の報告者に急な欠席が出たので、その部会の残りの報告者一人をぼくが報告した部会に急遽移動するよう、ルーシーに依頼があったのだ。会の開始当初、ルーシーがこの部会では4人の報告者が・・・と言っていたようだが、ぼくは原稿に集中していて聞き逃したらしい。しかし、20分の報告をその途中(あるいは土壇場)で15分にするというのはかなりきつい・・・最後のおいしい部分がきちんと伝えられなかったのは残念・・・昨年のストラスクライド大での報告以来、再び味わう苦い経験だった・・・部会の報告は最初がやっぱりいいなあと痛感・・・

ただ、悪いことばかりではなく、報告後、ルーシーは建設的なコメントやぼくの研究の意義を示してくれただけでなく、部会に出席してくれたIさんからは史料利用の示唆を拝受し、そして、同じく部会に出席していた(リーズ大での最初の指導教員)ジョンからは、原稿の公刊に向けての助言・激励を得た。いっそうの精進と原稿作成の作業をもっと力を入れなくてはならないという思いを強くした。

午後は、1つの部会に出席した後に、顔見知りとなった方々にお別れをいいながら、会場をあとにした。本当は、12年ぶり?にリヴァプールの港湾を見てから帰るつもりだったが、急な夕立のため、断念して、夕方、行きと同じ鉄道に乗ってバーミンガムに戻ってきた。

その後、片付けその他をしながら週末を過ごす。なお、いくつかの報告原稿を公刊に向けた作業を開始する。その過程で、いくつもの電子ジャーナルの最新号を確認していると、拙博士論文の引用等が見られる原稿にも遭遇(試験を担当してくれたマルコムによる論文)。この論文を含めていくつかの有益な論文を発見・ダウンロードして、週末の作業は終了。

蛇足 アンディー・マレーはウィンブルドン準決勝で敗退(金曜)。決勝は、集中力を見せたフェデラーが長期戦をものにした。肉体的な強靭さ・俊敏性も重要だが、戦略・状況判断・集中力が極めて重要なのだな・・・と思った次第。

さて、これからバーミンガム一時脱出の作業をしましょう(ちょっとあわただしい)。色々な原稿の仕上げも出来るだけ進めながら・・・

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2009年7月 2日 (木)

Nationalised 'national express train'、偽警官、Slavery and the British Country House、パブをめぐる問題、サーブについて

金曜・土曜のABHCの準備をぼちぼち進める。あとは読みの練習と配布資料作りか・・・バーミンガムは3年ぶりの暑さらしい。たしかに共同研究室や図書館は暑い(エアコンなし)。

以下は備忘録やお知らせとして

イギリス(ロンドンを中心に)で、偽警官が出て、日本でも聞いたことのあるようなクレジットカードの詐欺等を行っているらしい。詳しくは、在英国日本大使館のHPを参照。キーワードは前記の機関名を入力すればよい。

以前、奴隷貿易に関わった企業の研究等について言及したが、Slavery and the British Country Houseという題のカンファレンスが開かれるらしい。以下のURLを参照。

http://www.english-heritage.org.uk/server/show/nav.00100300200h00n

リンクがつながらない場合は、上記のカンファレンス名にて検索すべし。

イギリスの飲み屋?パブをめぐる問題も深刻らしい。パブの経営を行う企業の寡占化が進んだことによって、(実際の)パブの所有者たちとパブ経営を行う大企業との軋轢が問題となっている。より公正な1パイントのビールを提供しろ!というのが、大企業に反発するパブ経営者等の主張らしい。これは、経済史・経営史のテーマとして使える(森の部分に当たる史料は見当がつきやすいし)。

コーチに冷ややかな態度をとる自分にとっては、見逃せない話題。イギリスの有名なコーチ会社national expressが運営する東海岸本線の鉄道が「国営化=nationalisation」される見込みだという。最初、BBCのサイトでこの知らせを見た時は、nationalisationという言葉は見出しになかったが、ここにきて国有化の文字がどっと出てきた。何でも、運営会社の経営資金繰りが苦しいので、契約履行に関する事柄の猶予・変更等を政府側が拒絶した格好。早速、古き?労働党の支持者の期待を背負うジョン・プレスコットが、「国有化」を礼賛するコメントを(多分キングスクロス?)駅で出していた。数日前に、上記のコーチ会社は、バスや鉄道で有名なFirstの買収案を拒絶したというニュースも結構大きく報じられていた。「民営化」については、そろそろ、経済史・経営史の手法にそった冷静で精緻な分析が必要なのだろう。

何故か、このブログの記事でよく検索されるスウェーデンのサーブだが、先週のAutocarの分析では、2001年から利益を生んでいない企業が立ち直れるのかという点と、サーブの再生を担うのは、(かつて共にGMグループを構成していた)オペルの二つの車台(アストラ、インシグニア)をもとにした新型車が成功するかどうかによるという点が指摘されていた。一つあるいは二つの車種にその企業の命運がかかるというのは非常に危険な賭けであるとも思われる。

ウィンブルドンにて(スコットランド出身の)アンディ・マレー活躍中・・・だんだん騒ぎが大きくなってきた・・・観客の観戦態度改善を強く希望・・・

以上、忘れないうちに記した(今週はカンファレンス後までブログが書けないかもしれないため)。

最後に一言。「階級class」という言葉や認識枠組が、歴史研究、社会研究、そして現在の社会において、不要かどうかは、もう少し慎重に現在の政治・経済・社会をめぐる状況を考察して、これまでの研究を批判的に検討してからでも、遅くないはずである。

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2009年6月29日 (月)

バーミンガムめぐり その29 ハーボーンカーニバル、免許取立ての若者に送る車(イギリス)

先週後半は、ばてていたようで、住処で仕事をしながら体力の回復をはかる・・・今週末のABHCの報告原稿は、気に入らなかった箇所も埋まった。あとは長さが問題・・・大胆に短縮する案も準備しておこう・・・読みの練習も・・・

日曜日は、手直しした原稿を出力するために大学の施設へ歩いて向かう。途中に通るハーボーンにて、日曜のみハーボーン・カーニバルを開催しているので、それを見るためである(ハーボーンの本通を経由するバスも迂回して運行されている)。大学の施設に入る際に、ずっとアジア系の留学生(女性)にガンをとばされていた(施設はガラス張りの建物で彼女は施設内のイスに座っていた。こちらから嫌でも目に入った)。こちらは、認証のカードを通して入っているだけなのに非常に不愉快だった。

つまらない話はここまでにして、カーニバルの話に戻る。ハーボーンカーニバルは、毎年、6月後半から7月前半の日曜に開催しているようだ。中身は、飲食に関する模擬店や子供向けの娯楽(乗り物に乗ったり射的をしたりする類のもの)の提供、コンサート、ダンスの催し、仮装者や参加者による行進といったものだ。

まずは、住処から歩いて向かって順に紹介

09012008_486_02 ハーボーンの本通のはずれ(西側) 交通規制以外カーニバルの雰囲気はほとんどない(写真は帰宅前に撮影)。

09012008_484_02 道路も車は通れなくなり、いつも通る本通にて催しがあることがわかってくる。

09012008_467_02 本通りの真ん中あたり。出店や遊園施設も目につく。右側は、セインズベリーよりもやや上位の中流を狙った(M&Sよりはやや下のあたりの中流層を主な顧客層としている)スーパーマーケット、ウエイトローズがある。

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ハーボーンの本通を通り抜けた。カーニバルの出店は一応、全部眺めてみた。こちら側がバーミンガム市街地からの入り口で、あのデビッド・キャナダインの処女作Lords and Landlordsの研究対象地であるエッジバストンEdgbastonの境界線上でもある(ハーボーンはエッジバストンとは別の行政区であった)。大学はここから歩いて15‐20分くらい。この後、上記のように、大学に行って作業をした後、カーニバルに戻って来た。

カーニバルを最初に見たのは午後2時頃、その後、大学で作業をして戻ってきたのが3時半頃だったが、天候もまあまあで催しもあり楽しめた。特に、午後3時半以降は、3つある特設の舞台の一つで、アイリッシュダンスや007のダンス?等が、ダンスのアカデミーに通う生徒たち(小学生から高校生くらい?)により行われており楽しめた(途中、地方政治家の挨拶等があるのは日本と似ていた)。ダンスの出来も体の切れがよかったこともあり、よかったのでは???その後、たしか、行進があるのでは???と思いつつ、住処の方面に向かって本通を歩いていると、偶然、遭遇。バグパイプの集団、ミス・ハーボーン?のオープンカー、その他の仮装(西部劇?、トラックの荷台に家らしきものを仮装したものもあり)やチャリティー団体等が続いた。カーニバルや催しを見て感じたのが、ハーボーンは(バーミンガムの中では)白人が多く住んでいる地区なんだ・・・ということだった。

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行進の後は、行事もないようなので住処に向かって歩いた。ビールやつまみ(チップス)も売っていたが、欲しいものは長蛇の列があったり、高価だったりしたので、断念・・・2時間以上水分補給なしは辛かった・・・家の近くのパブで、カーリングのエクストラコールドを2パイント飲んで帰宅・・・

食事や月曜の準備をしながら、BBC2のトップギアもみた。今回は、いわゆるスーパーカーの特集(ランボルギーニ・ムルシエラゴ、ブカッティ、マクラーレン)と免許取立ての若者が購入して乗ることを想定した中古車について(古いボルボのワゴン(後輪駆動、700か940あたり)、ゴルフⅢ、ヒュンダイSクーペを司会者3人が購入・使用)。興味深かったのは、安価(1000ポンド以下くらい)な高級車(10年以上前のBMW7シリーズとか)はあっても、免許取立ての若者が、このような古い高級車に関する任意保険に加入するとなると、非常に高額の保険料の支払が生じるということだ。ちなみに、上記の大衆車でさえ日本円で年間20万円くらいになり、高級車だとその倍額以上となる。それゆえ、番組では、安い中古車だからといって高級車は選択されなかった。若者の任意保険が高いのは世界共通なのだろう(グローバルな保険企業があるのだから当然か・・・)。番組では、あいかわらず、下品な行動も見られるが、任意保険に入らないことが非常に危険であること等も冗談交じりで司会者が言うこともあり、意外に教育的配慮があるという印象。

それでは明日の仕事もあるので、このくらいにしておきましょう。

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2009年6月25日 (木)

バーミンガムめぐり その28 [Matthew Boulton and] The Art of Making Money、ウィンブルドン現象は終わるか?

原因不明の大きな疲労感で、本日は自宅にてできる仕事を行う。昨日書ききれなかったこと(正確には書いた情報が転送過程で消えてしまった・・・)の続き。

まずは、学会報告原稿準備の合間に行って来た大学内にあるBarber Institute of Fine Artsにおける企画展示The Art of Making Moneyについて。件名にもあるように、マッシュウ・ボウルトンの硬貨製造に関する企画展示である。展示そのものは上記施設のほんの一部であるが、18世紀後半から19世紀前半の硬貨製造とボウルトンの関わりや業績、歴史的背景等の展示・説明を大いに楽しんだ。特に興味深いのは、顕彰行為としての硬貨製造にボウルトンが深く関わっていたこと(硬貨の出来も素晴らしい)、当時の硬貨(というか貨幣)不足への解決に向けてボウルトンが大きく関わっていたこと、国外関連の硬貨製造にも関わっておりボウルトンの世界観がうかがい知れること、(蒸気機関、金属加工、貴金属加工といった)伝統的?ボウルトン像に対して硬貨製造という新たな側面を付け加えるような修正主義的立場であること、等であろうか。この展示は、Richard Clay and Sue Tungate (eds.), Matthew Boulton and the Art of Making Money (Brewin Books, 2009)という刊行物においても補完される(類似した書物が1990年代後半にも出版されているようだ)。

なお、この展示企画は、以前もここで記した市内の美術館・博物館の企画展示Matthew Boulton: Selling What All the World the World Desiresを見て、Soho Houseへ行った後に訪れるとより楽しめるかもしれない。ボウルトンの大枠をつかんでから各論に入るという感じか。

次の話は、今、イギリスのテレビをにぎわしている毎年恒例のウィンブルドンについて。イギリスのシティの隆盛を称して「ウィンブルドン現象」(海外出身のプレイヤーが舞台で活躍してイギリス籍のプレイヤーの活躍が目立たないことを指す)という言葉も用いられてきたが、本元のテニスについては、ある男性選手の登場によって状況が変わるかもしれない。1990年代から2000年代にかけて、世界的に名の知れたイギリス人テニス選手と言えば、ティム・ヘンマンだったが、最近引退・・・(知らなかった・・・)しかしながら、ヘンマンに代わる新たな有望選手がイギリスに現れた。その選手はスコットランド出身のアンディ・マレーである。今年のウィンブルドンで最も注目される選手の一人と言えよう。マレーがどのような経歴や戦績なのか調べていく過程で、テレビで取り上げられるテニス選手が必ずしも成績優秀でないことや国籍・肌の色・容貌・発言等々によって取り上げ方や頻度が相当異なることもわかった。

最後に、ここのところ日本で起こっているらしいことに少し感想を・・・

その1 かとうかず子の慧眼に感服

その2 某有名アニメのアンケートは設問そのものが怪しい・・・○○は人生の教科書か?

その3 「エコカー減税&補助金 トクをするのは誰?」(carview)・・・財源はどこから来るのでしょうか?来年以降の税制はどうなるのでしょうか?(空気抵抗物の塊で大排気量の)ア■ル■ォードはエコカーでしょうか?

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2009年6月24日 (水)

イギリスの失業率、車いろいろ(トップギア、サーブ、アクセラ/マツダ3、プリウス)

バーミンガム一時脱出が近づいてきた(関連する手続やら確認やらもぼちぼち)・・・その前に学会報告があるが、火曜日にバーミンガム大の英語教員に報告原稿について助言を拝受し、ほぼ形になった。あとは、1箇所説明やつながりが気に入らない部分を書き足して、パワーポイント資料(と配布資料)の作成が主たる作業だが・・・まだ長い・・・序・データ提示・結論はいじりたくないので、本論の贅肉をそぎ落とすしかないか・・・

先週あたりから今週にかけて、イギリスの失業率がブレア政権以降(1997年以降)では最悪の状態ということが報じられている。特に、若者の就業率や今年卒業する大学生の就職率の悪化が深刻であり、地域的には製造業の雇用が多いWest Midlandsや周辺地域の失業が問題となっているという。イギリスでは、失業率が高まると(窃盗等の)犯罪が増加する傾向にあるので注意が必要かもしれない。また、介護等の一部の職種は人手不足が深刻であり、労働市場における不一致が問題となっている。どこかの国と似た問題だね・・・なお、失業率については、下記のURLを参照すべし(employment他)。安易に、日本語のブログ等の記事だけに頼るべからず。

http://www.statistics.gov.uk/default.asp

どうしてもイギリスの情報を日本でというならまずは外務省やその他の官公庁のHPで公開されている統計データからどうぞ。

最後は、車関連の話題をいくつか。

まず、BBC2の番組TopGearの最新版、第1回では、あの謎の覆面ドライバー、スティッグStigの正体が判明した!!!その正体は、(新聞記事その他でも言及されているので)、元F1チャンピオンの・・・・・・・・・・・・とだけしておこう。ただ、自分が番組を見て聞き取った限りでは、眉唾物ではないかと思った。自分の聞き取りや理解力が母国人ほどではないからか・・・と1日ほど考えたが、どうやら、イギリスのメディアも自分と同様の考えを持っているようだ。なお、1回目は、ロンドンからエディンバラまで、オートバイ・旧型のジャガー・蒸気機関車で競争という企画もあった。石炭を燃やして蒸気を発生させて動力源とする様子やその作業が楽でないこともわかるため(途中、司会者による下品な行いもあるが)、おもしろいかもしれない。多分、期間限定でBBCのサイトから見れる。

次は、何故か、このブログの記事で引っかかるスウェーデンのサーブについて。ようやく、親企業が決まったが、MGローバーのような顛末にならないか心配・・・親会社は自動車会社(小規模な高級車製造企業)であり、2010年、2011年に登場予定の新型は元GMグループのオペルの車台(アストラやインシグニア)を利用したもので、それなりの信頼性や性能であるという点は、ローバーとは違うということもいえそうだが・・・

日本でも発売された新型アクセラ/マツダ3について。Autocarによれば、存在感の薄かった旧型に比べて、新型は運動性、乗り味、経済性等で高い評価を得ている。外観は、忘れられがちだが、中身はよく出来たよい車という評判だ。ただ、「フォードのフォーカスよりも安い価格で、優秀な運動性能を発揮する」という評価は、購入者にとって無視できない要素だ。フォーカスもアクセラ/マツダ3も車台が共通である。それなのに(安物で有名な)フォードのフォーカスよりも安いということは、なんらかの理由があるはずだ。それは、内装の加工や素材にあまり費用をかけずに、外観でも目につかない所は塗装の費用をうかせようとしている(例 車体後部の荷室部分の開閉ドアの隙間部分の塗装は、十分な光沢処理がなされていない、試乗者の一人はBMWではこんなことはありえないと評している)点等に現れているかもしれない。走りもよくて、装備もそれなりで、値段もこなれている車を作るというのは難しいことなのだ、と再認識した。

最後は、日本で大量の発注を記録しているプリウスについての試乗記事がAutocarその他でも出ているが、コメンを一つ引用する。

People don't buy a Prius because it's good value or they're economising.  They buy it for what it represents.

このようなことは、以前から言われていたが、ハイブリットカーが売れる理由として、多分に表象といった要素があることは否定できないだろう。プリウスを買おうとしている人・買った人は胸に手をあててみては???

ここまで書いて、バーミンガムめぐり その28を書き記すのを忘れていた・・・この件は、また、今度にしましょう。

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2009年6月17日 (水)

バーミンガムめぐり その27 (市街より路面電車・電車・バスにて)ウルヴァーハンプトン、Dudley Zoological Gardens・Dudley Castle

前の記事と同じく前の週末の記録。

日曜日には、ブラックカントリーの中心都市の一つとして気になっていた、また、小売業者史の業績を多く生み出してた来た大学があるということで興味のあったウルヴァーハンプトンWolverhamptonに行って来た。なお、前記の大学名は、ウルヴァーハンプトン大学。

バーミンガムからウルヴァーハンプトンへは、市街より路面電車が走っているが、今回は、バスのパスを持っていることもあり、住処から15分ほど歩いてバス停に向かい、バーミンガム市街とウルヴァーハンプトンを結ぶバスを利用した(West Midlands 126、なお、別の経由でWest Midlands 79というのもある、いずれも平日の日中は頻発で日曜もそれなりの便数がある)。

1時間ほどバスに乗り(下に記すダドリーという地方都市等にも立ち寄るため、鉄道や路面電車を利用してバーミンガム市街からウルヴァーハンプトンへ向かえばもっと短時間)、到着。ウルヴァーハンプトンの市街の特徴は、その中心部に、巨大なショッピングセンターが位置して、それを囲むように道路も張り巡らされている点だ。さすが、小売業史に関するシンポジウム・セミナー・出版物をたくさん手がけた街のことはあるという印象(HP等の写真で見たことのあるウルヴァーハンプトン大学の建物の前にも行って来た)。ただし、ショッピングセンターに入っている店の多くは、下層中産諸階級以下の人びとを主たる対象として全国展開する企業の支店が大半(1ポンド店、99ペンス店、アルゴス、アイスランド等が目につく)。街中そのものは、さびれきっていないが、豊かで、小奇麗で、活気のあるとは言い切れないところがつらい。もともとは、ブラックカントリーの製造業で繁栄した都市から、小売業の中心地として転換しようとしたのだろうが、都市開発はひと段落しているものの、都市の繁栄という点では???という感じか・・・1時間ほど散策して、同じ126番のバスでバーミンガムに向かう。

帰りには、行きのバスの車窓から見つけたダドリー動物園やダドリー城に立ち寄るために、途中下車する(ダドリーのバス発着所にて)。ダドリーは、ブラックカントリーの中心的な製造業都市として19世紀に繁栄していたが、正直、バス発着所の状況やその周辺をみると、衰退した産業都市・・・といった印象(治安もあまりよくなさそうな印象を受けた)。ウルヴァーハンプトンと比べても雰囲気がよくない。そう言えば、ブラックカントリーと聞いてRichard H. Trainor, Black Country Elites (OUP, 1993)を思い出した(実際、この本では19世紀のダドリーについて詳細な検討がなされている)。

しかしながら、目的地であったダドリー動物園(後でわかったが、動物園内に城跡と関連施設もある)は、日曜の午後の時間の間、大いに楽しめた。まずは、ダドリー城の写真。

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動物園はこの城の周りの敷地内に展示施設を展開している。最初は、入場料(大人は10ポンド90ペンス)が高いなあ(cf. 多摩動物公園他)と思っていたが、ロンドン動物園はもっと高いようだし、お城の施設もままあまあ(中世期から近世期に関する城内の生活や歴史的背景の説明は優れていた)だったので、帰宅時に費用に対する不満はなくなっていた。城の展示物があるところは、薄暗いので、小さな子供たちは少し怖がっていた(城の幽霊めぐりといった企画もある)。

肝心の動物たちは、まず、蜘蛛のように手足の長い猿たちやフクロウを見たあと・・・

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昼寝中・・・となりの熊も昼寝をしていた・・・ライオンも夫婦?で昼寝していた・・・

また、動物園の農場(ふれあい広場)もあった。主に、ヤギ、ウサギ(ちょっと大きかった)、鶏だったが・・・

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等々もいた(最初の牛は乳搾りが出来るようだが訪問時は故障中?)。他にもブタ等もいるらしい。

動物園は、餌を提供する時間を公開しており、その際の模様が楽しめるだけでなく、訓練されたふくろう?等の鳥の催しもダドリー城の頂上にある広場で行っていた。ぼくも座って見学したが、文字通り目の前をフクロウが飛んだりして少しびっくり・・・なお、城の眺めも高台にあることもありなかなかいい感じだった(小高い丘の上?にあるヨーク城等と比べても)。

お城の高い台の下には、ワラビーを間近に見られる場所やアザラシ、ペンギンたちの施設もあった。ワラビーとはボクシングをしたかったが実現せず・・・ペンギンたちは餌の時間の直前ということもあり、柵越しに見ている人間に向かってわざわざ近寄ってきた。アザラシはお昼寝中・・・

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他にもイノシシ、オラウータン、キリン、白ヒョウ、レッサーパンダ等々も昼寝をしたり、餌を食べたりしていた・・・以前は象もいたようだが・・・

動物園の施設は、かつて動物がいたと思われる施設の一部が閉鎖・ほったらかしにされていたり、受付から城の上まで上るゴンドラが(老朽化のため?)使用中止になっている等、ややくたびれた印象もある。ただ、受付付近と城の高台を結ぶ無料の送迎トラクターが走っていたり、園内の職員も色々とがんばっている様子も感じた。年間の購入券等を購入すれば、それほど割高でないのかもしれない。日曜や祝日の天気のよい日に遊びに来るの悪くないと思った(ダドリーの市街は立ち寄りたくないが・・・)。URLはこちら

http://www.dudleyzoo.org.uk/home.htm

公開されている動画もおもしろかった。

なお、126の路線は、バーミンガム・ダドリー間の郊外の停泊地のある道路を経由しており、いくつかのホテル(ホリデイイン等)も目についたことも記しておく。家族その他の為の休日用(平日は出張者向け?)だろう。

それでは、今日知ったある情報から新たな刺激も受けたので、明日からの原稿作成他をがんばりましょう。その前によく寝ようzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

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バーミンガムめぐり その26 リッチフィールド(市街より電車で30分)

今週は、近づいてきた学会報告の準備を中心に仕事を行っている。ただ、本日(火曜)は、まず、文書館でお仕事。相変わらず、外は少し暑いのに、文書館の部分は冷え冷え・・・背中や肩が痛くなったので、きりのいいところで作業を終了。

件名については、土曜日に、文書館での仕事の後に、市街地より電車で30分ほどの場所にあるリッチフィールドLichfieldに行って来た。オフィスメイトのアーチーからも強い推薦があった。

リッチフィールドは、バーミンガムやWest Midlandsの行政区でないが、こじんまりした聖堂都市であった。聖堂の起源は中世前期にさかのぼる。

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駅から聖堂に向かうと聖堂の手前に池等がある。そこからの眺めと池にいたカルガモ親子の写真。

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アーチーからは、日曜や祝日以外の天気がよい日(そうなるとほぼ土曜日の天気がよい日)に行くといいよといわれていたが、バーミンガムから半日程度の散歩で行くには最適な場所だと思う(市街の店舗の多くは日曜・祝日は営業していないと思われる)。聖堂も入場無料で、落ち着いた雰囲気が気に入った。個人的には、観光地の一部となってしまっているヨークよりもこちらのほうが、のんびりと中世に起源を持つ聖堂を楽しめると思う。なお、入り口で案内をしていた淑女は、娘さんが日本に住んでおり何度も日本を訪れているとのこと。

散策そのものは、文書館での仕事道具を持参していたので、たくさん歩きまわるということは出来なかったのが残念・・・

リッチフィールドは18世紀の文献学者サミュエル・ジョンソンとも関連が深く、同氏に関する博物館もある。他にも史跡についての展示施設もあったり、Tudor Rowという近世期を思わせる街路もあり、少しばかり散策を楽しんだ。このTudor Rowにあるアイスクリーム屋のアイスは、値段も手ごろでおいしかった。なお、リッチフィールドの市街地は、白人が多く、移民と思われる人びとは目立たなかった。

リッチフィールドは、また、晴れた日に散歩で立ち寄ってみたいと思う都市であった。なお、リッチフィールドには、バーミンガム大学の最寄駅(大学駅)から直通で電車が出ている(街中の中央駅の一つニューストリート経由で、途中、サッカーチームで有名なアストンヴィラのスタジアム近くも通り抜けていく)。

次の記事として日曜日の訪問地を記そう。

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2009年6月15日 (月)

先週の出来事・最近新聞記事等で知ったこと

週末は、文書館で仕事をした後、バーミンガム市街から離れた場所へ出かける(別ページにて記事を作成予定)。文書館は、相変わらず空調が効き過ぎて、(防寒着を使用しても)背中や肩が痛くなってしまった・・・外は(日本で言う)初夏の陽気なのに・・・(月曜は休みのため)火曜から作業を再開予定だが少し憂鬱・・・

ところで、

先々週の土曜日となるが、住処から50メートルほど離れた道路で、自損事故が発生した。住処に面した道路は飛ばす車が多いが、道路沿いの大木に自動車(旧型のBMW5シリーズ)が衝突した。運転席部分がつぶれておりまわりのあらゆる部分を切断して救出し、救急車による搬送までは事故現場の状況を見ていた。残念なことに運転手は搬送先にて死亡した模様(その後、事故現場には、花束、(子供たちその他からの)お悔やみのカード、(運転手が愛用したと思われる)リヴァプールのユニフォームが置かれたことにより故人となったことを知った)。事故現場付近には、事故時・救出時に出た細かな車の部品破片が今も散乱している。事故者の冥福を祈っております。

このような光景を目にしたこともあるが、バーミンガムの運転手の荒っぽい運転もますます目につく。高性能な車(フェラーリ、アストンマーティン他)で悦に入ってとばしているものもいれば、少し古い車(5-10年前くらい)をいじってとばしているのもいる。太いタイヤ、空力部品(スポイラー、ウィングの類)、車高を落としている車は、日本と同じく、自己満足の元、とばしたりしているのは共通。大衆車のハッチバックも飛ばす輩がいるので、気をつける必要がある・・・

次の話題は、土曜のガーディアンに何週かにわたって掲載された話題。それは、この国の安物家電(アルゴスやスーパーで売っている液晶テレビ他)が、1年の保証期間を過ぎた後に、(使用者の過失でない)故障等に対する修理は、なかなか難儀であるということ。具体的には、故障した製品の部品が既に在庫処分されていた欠品していたりするという事例が、まず挙げられる。販売後、1年で部品がないなんて・・・という思い(安物はリスクがあるとあらためて思った)・・・また、EUの消費者保護法によって、保証期間の1年を過ぎても、一定期間、消費者の修理依頼や(必要ならば)製品の取替えが保護されているそうだが、「イギリスにはEUの法令は適用されない」等と言った詭弁(実際は上記の法がイギリスでも適用されるそうだ)が、買った店や企業の消費者窓口でも堂々と主張されることがあるらしい・・・今のところ、住処の安物液晶TV(アルゴスのもの)は故障していないが、家電の取り扱いは難しいと思った次第。他方で、イギリスでの友人・知り合いから聞いた話では、自分の過失なのに(特に保障期間内に)どんどんと交換を要求したり、返品したりするつわものもいるそうだが・・・

次の話は、以前からあちこちで目について知っており、土曜のガーディアンの記事であらためてしったこと。それは、長距離バス(コーチ)運行で有名なナショナルエクスプレスが運営する東海岸の鉄道幹線(ロンドンとリーズ、ニューカッスル、エディンバラ等)における(特に前売りの)切符の値段が、以前に比べて高騰しているとのこと。記事によると、主要路線の鉄道運賃は政府の側で監視されているが、前売り等の限定特売切符は対象外とのこと。確かに、皆があまり利用しない時間の鉄道の前売り切符は、通常のものに比べて激安の場合がある。しかし、上の路線の前売り切符の値段の最低価格は、数ヶ月前と比べて数倍の値上がりになっているという。また、これまで(無料あるいは低額だった)、席の予約が5ポンドになったという(日本の指定席の仕組みに学んだのかしら?)。うーん、West Midlandsで個人的印象の悪くなったNational Express、さらに印象悪化・・・

次の話題は短く・・・かつてイギリス労働党の党首であったニール・キノック(今はLord Kinnock)は、ブリカンことBritish Councilのchairmanなのだそうだ・・・妻のGlenys Kinnock(こちらも最近までヨーロッパ議会議員、最近、内閣にも入閣)の記事から色々と読み進めたら知った次第・・・

ヨーロッパ議会選挙において、イギリスでは、極右政党のBNPが議席を獲得したことが話題となったが、その得票が高いのがロンドンのBarking & Dagenhamという地区、Stoke-on-Trent、またこれらには及ばないがWest Midlands全体でも得票が目立った。Green Partyの得票が高いのは、Oxford、Norwich、Brightonで、(個人的にはどのような性格かよく知らない)UK Independent Partyは南西部で得票率が高いのが目立つ。労働党の得票率が高いのは、ウエールズの一部を除くとイングランド中部以北とスコット欄の一部で、保守党(もちろんイングランド南部で強い支持)、自由民主党は、今回の選挙で全国の選挙区でそれなりに高い得票を得た、ということも備忘録として記録。

イギリス政府による車の買い替え政策の効果が現れているが、その恩恵の大部分をうけているのは、BMW・ミニ、メルセデス・ベンツ、韓国のヒュンダイやキア、スズキ、あるいは日産といった外国資本の車の販売らしいとのことも記録しておこう。ジャガー・ランドローバーも工場の操業はぼちぼち活発かしつつあるようだが、バンのLDVは工場労働者たちに厳しい状況となりつつある。なお、インターネット上の価格調査では、同一車種の価格に955ポンドの開きがあるとのこと。こちらの国でも値引き・サービスはそれなりにあるようだ・・・

最後に、(単に忘れていたことだったのかもしれないが)結構好きだった多摩ビールが、今年の春には休業していることを知った(あらためて知った?)。昨年には、このブログでも言及したことのある多摩ビールで運営するレストラン・ビアホールも営業をやめていたそうだ・・・イギリスでもビール産業の生き残りは厳しいようだが、醸造業者は、大資本下で合理化していくか(それでもTetleyのように工場閉鎖、ブランド消滅といった場合もある)、特定の地域等に根ざして特化した商品を提供するか、のどちらかに分極化しつつある。こんなことを書きつつ、日曜の夕方には、住処の近くのパブで、カーリングのエクストラコールド1パイントとカールスバーク1パイントを飲みながら、休んでいた自分がいた・・・個人的には、前者のほうが日本のキリン一番搾り等に似ている???

それでは、明日からの仕事に向けて休みましょうzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

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2009年6月13日 (土)

日英の似たような行動(バスや電車の中、大学にて)、日本にはレ■シ■がある・・・

今週は、今年度(2008-2009)最後の英語のワークショップ(学位論文の書き方)に参加しながら(月‐木)、文書館での仕事、原稿作成等にて過ごす。

ここ数日、文書館の中は、異常とも言えるほど寒い・・・昨日はこれで体調を崩したが、家で療養したおかげでなんとか復活しつつある。

ところで、件名の似たような行動について

まず、バスや電車で見かけるのが、

自分の移動したい席に移動する時だけ素早く動く高齢者の方々

日本でもイギリスでもよく見かける後継だ・・・子供のころ、両親から、必要もないのに車内を移動するのは目障りだと注意されたものだが・・・他方で、バスや電車にゴミを置いていく輩は、日本でもイギリスでも目につくが、その量や割合は圧倒的に後者が多いのではないか・・・と思う。

次に、上記の大学のワークショップで見かけた光景

1 最後の授業(セミナー、ワークショップ)だけ参加する輩が少なからずいること(今回のワークショップの最終日(木曜)は、全体の5分の3がこのような輩で落ち着きがなかった)、このような行為の背景には、最後だけでも出てみようというよりは、最後だけ出れば何とかなるさ、最後の授業を受ければ得するのでは、という安易な発想が見え隠れする(少なくとも昨日(木曜)のワークショップの参加者には)

2 出席しない回の資料を見境なしに集めようとする輩、資料だけ入手して帰る輩(これらは前述のワークショップ最終日(木曜)に目立った、教室が落ち着かなかったる原因)、担当教員が大学のHPからダウンロードできると説明した後もこの蛮行(に近いと思う)はおさまらなかった。ちなみに、このような学生の態度にたいして、担当教員は、顔色を変えることなく、授業の進行に妨げがない限りで何も言わなかった。ただ、途中で当日使用する資料が足りなくなると、「昨日(水曜)に比べて非常に出席者が多くなったので、予測外の事態が起こった。友人の分等として資料を余分に入手した学生は、出席者のうち資料を持っていない学生にそれらをまわして欲しい」といったことは言ったが・・・

3 無料のワークショップなので出入り自由だが、遅刻が随分多かった

これらは、日本の大学でも、学ぶ意欲の低い(あるいは自己中心的な)学生等の態度としておなじみだが、イギリスの大学の学生たちの間でも似たようなことはよくありそうだ。まさに、

人の振り見て我が振り直せ

だ。

ワークショップそのものはほぼ皆勤となった。英語について色々なことを学んだだけでなく、その場の教員や学生の態度も興味深かった、という感想をまずは記しておこう。ぼくのように、比較的よく出席していた学生の授業態度は良好であったことはいうまでもない。

イギリスの大学における学生の授業態度については、授業内容や方法だけでなく、成績評価も含めて学生の不満が高まっているとの指摘が、最近のTimes Higher Educationでもなされていた。このような問題を扱う際に気になるのが、学生の不満やその行動の事例としてあげられる大学がRAEやメディアの大学位階付けで中から下位に位置づけられる大学が多いことだ。これは、ぼくが目を通すTimes Higher Education(あるいはGuardian)だけの傾向かもしれないが・・・イギリスの大学では、とりわけ成績や進級、例 ディプロマから修士への変更他において、(たとえ学生側に非があっても)自らの主張を強硬に主張する学生が見られることが、事例として目についた(日本ではクレイマーと呼ばれるような現象か?)。さらに、大学教員の側から、同僚や事務職員や学生に対していじめるbullyingという行為も、特にこの行為を行う側に自覚がなく問題となるといった事態もより深刻なものとなっているらしい。上記のTimes Higher Educationの記事では、不満をぶちまけたり、それに反発するだけでは何も生まれないとして、不満の背景とそれへの対応を冷静にすべし、と結んでいた・・・

次の話題は、次期愛車となるかもしれない新型レガシィについて。今週のAutocarには、日本で行われた試乗会(企業側の招待?)について記事が掲載されていた。その中で、注目すべき見解をあげておくと

1 旧型よりも大きくなり洗練された(上質になった)

2 外観はアメリカ人好み、イギリス人にとっては要検討の要素となる

3 大径ホイールをつける型(ターボ車の一部)の乗り心地がいまいち・・・やや運転しての一体感が弱い

4 (日本ではまだ導入されていない水平対抗の)ディーゼルが気になる・・・

5 (よかれあしかれ)企業内製の新型変速機が特徴

といったところか。日本の車に関するHPでも新型レガシィの試乗記がぼちぼち出ているが、洗練されたという意見は、乗った人ほぼ全員に共通しているようだ。私見を述べれば、外観については、やや押し出しが強いという印象がある一方で、大きさに感じては、日本の住処の立体駐車場に入るし、小回りも現在の愛車とほぼ変わらないので問題ないという印象がある。他方で気になるのは、室内の質感や追加装備の抱き合わせか・・・近い将来、ディーゼルが加わるのか、変速機は、全てのエンジンに新型が導入されるのか・・・水平対抗6気筒はセダンに搭載しないのか・・・というあたりか?

もう一つ指摘しておきたいのは、イギリスにおける新型の予想価格を見ると、実は、レガシィ・ツーリングワゴンは、(日本ではレガシィより値付けの高い)VWゴルフよりも高価だということだ。日本でも話題になりそうなディーゼルエンジンを積んだゴルフⅥ GTD等は、日本のレガシィ・ツーリングワゴン2.5i(に必要なオプションをつけたものと考えられる)の予想価格より1000ポンド以上低い(導入されるであろうレガシィのターボディーゼルならさらに値段の差は広がるだろう)。同じく、日本でも人気の(イギリスでも人気が高く下取りも高い)GTIも3000ポンド低い(変速機や追加装備が日本ではより高価なものをつけている可能性が高いので価格差は若干縮まるかもしれないが)。

このレガシィの予想価格は、レクサスISのV6 2500ccや同じくISのディーゼル搭載車より高い(ただし、アクセサリーが豊富な型ではない)。日本でレクサスISといえば、レガシィよりも諭吉50枚(から100枚かな)以上の差がある値段なのに・・・である。他にも、個人的におすすめだと思っているアコード・ツアラー(ワゴン)は、上記のレガシィの値段に近い(イギリスにて)。ただ、アコードの値段は、レガシィに比べてやや高めである。内装等のいいもの観はアコードのほうが上だとしても、駆動装置やエンジンについては、レガシィのほうが個性的である。そのアコードの日本における値段は、レガシィと比べてやや高い。他方で、レガシィほぼ同じ価格帯のアテンザ(イギリスではマツダ6)は、イギリスでの価格を比べるとマツダ6の安さが目立つ。

こうしてみると、もし、イギリスで発売されるレガシィの内容が、日本とほぼ同じなら、日本のレガシィは、形や性能や装備が気に入れば、非常に「お得」ということになりそうだ。願わくば、安全装備や操安性に関する装備が欧米と日本においてほぼ同内容であって欲しい(どこぞやの新型車マ■ダ3=ア■■ラのように、日本向けには安全装備をケチることは止めて欲しい)。随分前に使われていたらしい宣伝文句「日本にはレガシィがある」は、今も健在であるといえそうだ。

Autocarでは新型ゴルフⅥのGTIやGTDの性能等を高く評価しながらも、値段が高すぎると批判している。日本でも話題の(ゴルフの車台を利用した)シロッコよりも場合によっては、GTIのほうが高価なのだそうだ。シロッコの日本における値段を見ると、いずれ導入されるであろうGTIやGTDも新型レガシィより高価な値付けになる可能性がある。ここにあげてきた車は、個人的にどれも所有してみたいし、よい車だと思うが、「好きなもの、欲しいもの、よくできたものにどれだけ支払うか」ということを冷静に考えると、新型レガシィは、日本で購入・所有する車としてかなり魅力的なものと思えてきた・・・

それでは明日の仕事に備えて休みましょうzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

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2009年6月 6日 (土)

Slavery profits will be exposed-Legacies of British Slave-ownership、イギリスの大学・治安・犯罪

金曜日は、文書館にて集中して仕事をしたせいか、帰宅後、すぐに寝て、中途半端な形で起きてしまった・・・

ところで、水曜日(木曜日)に記した奴隷制に関する記事の訂正・追加。紹介した記事は、MetroにはLegacies of British Slave-ownershipという題にて火曜日に載っていた(HP上の記事は月曜日付け)。また、金曜日のMetroにも同記事に関する別の投書が、賛成と反対それぞれ一つずつ掲載されている(この投書はウエッブの記事からは読めない)。幸いなことに、一定期間は、紙ベースのMetroもPDFでダウンロードできる。

記事を手がかりに(ESRC=Economic & Social Research Councilが資金を出している)検索したところ、上記の研究企画は、ロンドン大のUCLにてLegacies of British Slave-ownershipという題にて行われていることがわかった。主要な担い手は、ミドルクラス・ジェンダー・帝国の研究で有名なあのキャサリン・ホールだ(その他の構成員とその業績も興味深い)。イギリスではこのような企画が開始されている・・・といった紹介ではなくて、上に記したような世間の反応もあることを考えて、イギリスにおける帝国史が置かれている状況を十分に吟味して、この研究成果を理解・摂取・活用することも重要だろう。

ところで、(イギリスの大学への)留学という言葉とよく結び付けられてウエッブ検索されるのが、治安や犯罪という言葉(拙ブログのキーワードでもたびたび登場)。イギリスにおける治安の判断等については、個人的経験から判断方法等を記したが、金曜のMetroとバーミンガム大学の学生新聞には、関連する記事が一つずつ掲載されていた。

前者は、ロンドンの大学に留学していたフランス人の学生二人が、ロンドンの下宿先(個人の不動産賃貸)にて、猟奇的な殺人犯に惨殺された事件の公判と警察他の事件への対応のまずさ(治安担当側が前記の犯罪者が犯罪を繰り返す危険性他を十分に共有できていなかった点他)について。この殺人事件は、ロンドンの大学へ留学している(とりわけ個人所有の不動産に滞在する)外国人留学生に、大きな衝撃を与えたと言われている(Metro以外も同事件については新聞各紙が大きな記事を提供している)。このような動向等に対して、ロンドンの大学は、(安全のために)隔離された留学生用の寮(例 Nidoと呼ばれるキングスクロス付近の建物)も準備している(3月の土曜のガーディアンでこの隔離された寮他についての記事を読んだ記憶がある)。このような大学側の対応について賛成・反対両方の意見があるだろう。

後者については、試験期間中に込み合うバーミンガム大学の図書館では、窃盗犯が徘徊しているので注意すべしという記事(試験期間はほぼ終了したが)。たしかに、(特に母国人の)学部学生は、携帯電話や携帯音楽再生機、財布が入っていると思われるかばん・上着等、ノートPCを無造作に置いて、自分の席や場所を離れることを目にする。ぼく自身、リーズ大学に留学中、あのブラザートン・ライブラリーで痛い目にあったことがあるので、危ないなあと思っていたところだった。実際、(気のせいの時もあるだろうが)バーミンガム大の図書館で仕事をしていると、ちらちら見られている・探りを入れられている感じがすることもありその時は、場所を移動したりしている。もちろん貴重品やノートPC等は置いてその場を離れないようにしている。

これら二つの事例は、異なった事象を扱ったものだ。しかしながら、これら二つに対応できることと言えば、外務省や日本の大使館が出している海外渡航等の注意等をまもって行動して対応するしかないということだ。この行動をまもろうとすれば、貴重品等は置いてその場を離れることはありえないし、雰囲気が悪そうな場や集団を避けると言う気持ちも高まろう(そのような場に滞在するという考えもなくなるだろう)。安易に、ネットでイギリスの都市の治安は大丈夫かなと検索するよりも、(公式の機関、外務省や大使館が出している)基本的な安全情報の収集の確認とイギリスにおける安全対策の方針を持ち続けようとするほうが、イギリスの大学に留学する際の「治安」については有効である。

ここまで書いて、もう一つ書きたかったこと(あと車のこともあったか・・・新型ゴルフⅥ GTIとか)は次回にしようと思った。土曜日は文書館で仕事をする予定なので休みましょう・・・

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