ABHCとその後
金曜日と土曜日はリヴァプール大学経営学科で開催されたABHC(The Association of Business Historian Conference) 2009に参加・報告。バーミンガムからリヴァプールへは直通の鉄道で約1時間40分。車両は、(日本で言う)中距離・近郊型車両といった感じだが、乗り心地は悪くなかった。
リヴァプール大学は、パット・ハドソン教授(当時)に博士論文の構想を相談するために訪れた時(1997年)以来なので、12年ぶりか???坂が多い街だと旅行ガイドにも記されているが、大学へ歩いていく際にも緩やかな坂を上っていくことになった。
(初めて参加した)学会そのものは、大きすぎず小さすぎずという印象だった。イギリス国外からの参加者も多い。今回だけかもしれないが、当日のプログラムにて報告が中止となること(とりわけ外国からの参加者が目立った)も何度か見られた(自分の報告の際に、報告中止のせいでえらい目にあうとは、会の開始当初は想像もしていなかったが・・・)。
1日目は、社会史家J.K.Waltonの全体講演において、Business Historyとその他の歴史研究を相互に結びつけるべしという主張が印象深かった。一部の参加者が時々私語をしていたのは残念。学会でありえんだろう(`ω´*)oプンスカプンスカ!!。ディナーでは、前記のハドソン教授と元同僚だった教員、優秀博士論文の賞を得たステファン、現代スコットランドの経済開発を研究しているケンブリッジの研究員さん、LSEで繊維産業を研究している院生さん、そして、(日本やイギリスの学会で見かけてもお話したことはなかった)YさんやIさんとも色々とお話が出来た。
2日目は、滞在先のホテルにて、最後にもう一度練習してから出発。最初の部の部会には、少し遅刻してしまった(反省・・・)。ホテルのロビーで見かけた参加者たちは、タクシーを利用していたようだった・・・
報告は、2日目第2部(午前の後半)の部会(1時間半、3名の報告、20分報告、10分質疑応答)だったが、前半と後半の間にある休みの時に、司会者ルーシーに自己紹介して、ぼくはPPTのデータをコピーしたりするので先に会場に行っていますといって報告会場に向かった(初対面だが彼女の論文はいくつか読んだことがある)。ルーシーからは、(3つある)報告のうち、プログラムではあなたが最後だけど、研究対象時期の順に並べるとあなたのものが最初になるわ。他の報告者の了解を得たら、あなたを最初の報告者にしたいと思うのでそのつもりでいてねとの伝言をうけた。
報告会場では、PPTデータを設備に移行して、もう一度原稿を確認(何度も練習して、時間通り(20分)終わっているから大丈夫だ・・・と自らに言い聞かせる)。
司会者のルーシーによって部会が始まったが、どうやらぼくは、プログラムどおり3番目(最後)になった(と自分では思い込んでいた)。会の入りは、他にも3つの部会があるにしてはまあまあの参加者数。最初のスウェーデン都市の防災組織に関する報告が終わった後(報告20分、質疑7-8分)、(ぼくの報告の後の時期を扱う)ヨークシャーの金融機関の報告が15分、質疑6-7分で終わった。あれ、早いなあ・・・と思いつつ、自分の番。練習していたが、やはり出だしは緊張のためか、原稿2枚目くらいまでは、ちょっとつかえたりしてしまう・・・十分な練習をしていても相変わらず報告は難しい・・・時間どおり報告の読みは進んでいるし、中心となる証言や主張はこれから出てくるから大丈夫だと思いつつ報告を進める。今回の学会では、司会者が、1分前、ただちに終了といったカードを見せてくれるが、自分の時計も確認しつつ、15分頃にその事は起こった・・・
なんとルーシーがあと1分というカードを出したのだ。え、何でと思いつつ、苺のショートケーキで最後に食べる苺のようにとっておいた最後のまとめと結論(5分ぶん)を1分では無理だと心の中で嘆きつつ、なんとか、PPTのスクリーンの要点を説明しつつ1分半から2分で終了。何でだろう・・・と思いつつぼくの報告は終了した。そして、(ぼくは予期していなかった)4人目の報告が始まった。報告者自身も自分は、パラシュートのように落下してきた、すまないといっていたが、どういうことだ・・・と考えつつ、会が終了。実は、ぼくが休み時間にルーシーと別れた後に、学会の組織者から、午後のある部会の報告者に急な欠席が出たので、その部会の残りの報告者一人をぼくが報告した部会に急遽移動するよう、ルーシーに依頼があったのだ。会の開始当初、ルーシーがこの部会では4人の報告者が・・・と言っていたようだが、ぼくは原稿に集中していて聞き逃したらしい。しかし、20分の報告をその途中(あるいは土壇場)で15分にするというのはかなりきつい・・・最後のおいしい部分がきちんと伝えられなかったのは残念・・・昨年のストラスクライド大での報告以来、再び味わう苦い経験だった・・・部会の報告は最初がやっぱりいいなあと痛感・・・
ただ、悪いことばかりではなく、報告後、ルーシーは建設的なコメントやぼくの研究の意義を示してくれただけでなく、部会に出席してくれたIさんからは史料利用の示唆を拝受し、そして、同じく部会に出席していた(リーズ大での最初の指導教員)ジョンからは、原稿の公刊に向けての助言・激励を得た。いっそうの精進と原稿作成の作業をもっと力を入れなくてはならないという思いを強くした。
午後は、1つの部会に出席した後に、顔見知りとなった方々にお別れをいいながら、会場をあとにした。本当は、12年ぶり?にリヴァプールの港湾を見てから帰るつもりだったが、急な夕立のため、断念して、夕方、行きと同じ鉄道に乗ってバーミンガムに戻ってきた。
その後、片付けその他をしながら週末を過ごす。なお、いくつかの報告原稿を公刊に向けた作業を開始する。その過程で、いくつもの電子ジャーナルの最新号を確認していると、拙博士論文の引用等が見られる原稿にも遭遇(試験を担当してくれたマルコムによる論文)。この論文を含めていくつかの有益な論文を発見・ダウンロードして、週末の作業は終了。
蛇足 アンディー・マレーはウィンブルドン準決勝で敗退(金曜)。決勝は、集中力を見せたフェデラーが長期戦をものにした。肉体的な強靭さ・俊敏性も重要だが、戦略・状況判断・集中力が極めて重要なのだな・・・と思った次第。
さて、これからバーミンガム一時脱出の作業をしましょう(ちょっとあわただしい)。色々な原稿の仕上げも出来るだけ進めながら・・・
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